【雨が降る夜にだけ義妹を抱く話 ことらっく】雨音がふたりをつないだ夜にショートヘアの義妹はそっと心をひらいた

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静かに降る雨は時に過去を洗い流し、時に隠していた感情を浮かび上がらせる。あの夜もそうだった。義理の妹と暮らし始めて、どれくらいの時間が経っていたのかさえ曖昧なほど僕たちは互いを避ける術ばかりを身につけていた。

けれど雨の夜はすべてを変えてしまう。

雨が降る夜にだけ義妹を抱く話のサークル名はことらっく

作品名は「雨が降る夜にだけ義妹を抱く話」、サークル名はことらっく

静かな部屋にだけ響いた小さな声

蒼衣はショートヘアが似合う子だった。どこか地味で必要以上に目立たないよう生きているようなところがあった。控えめな胸元、淡い色のTシャツ、乾かないまつげ。そのすべてが「触れてはいけないもの」のように見えた。

僕は彼女の兄になった。紙の上だけで。けれど家族になりたくて、言葉を選びながら毎日を過ごした。傘を忘れて帰ってきたその夜、彼女はただ静かに濡れていて、僕を見る目に少しだけ揺れがあった。

それが最初のサインだった。

部屋の隅で膝を抱えて泣く蒼衣がこぼしたのは、本当の言葉だった。「ひとりでも平気だったのに…壊れちゃったんだよ、お兄ちゃんのせいで」

そんなふうに言われて、責任なんて取れるはずもなかった。けれど彼女の身体はあたたかくて、震える指先が僕の手を握ったとき、すべては自然に進んだ。

身近すぎる存在が恋になるまで

蒼衣の目には、不思議な色がある。誰かに見られることに慣れていないくせに、人の内側を見透かすような目だ。それは僕が勃起しているのを見たときにも変わらず、彼女はその変化をまっすぐ受けとめ、そして確かめるように唇を近づけた。

フェラという行為が、こんなにも静かで儀式のようにさえ思えるのは初めてだった。彼女は羞恥ではなく、学ぶような目で僕を見上げていた。本能的に、でも丁寧に自分の中の「知らなかった自分」と対話しているように。

ふたりはずっと、誰にも頼らずに生きてきた。だからほんの少しのぬくもりでも、大きな重みになる。雨音に包まれながら、僕たちは確かに恋を始めていた。

この瞬間をとどめておきたくて

フェラの瞬間、蒼衣の目はまるでカメラのシャッターのように僕の奥を覗いていた。そしてその視線に、僕はぞくりとした。

地味で傷つきやすくてそれでも人を受け入れる強さを持った彼女が、僕にだけ見せた表情だった。愛とか責任とかそんなものじゃない。

ただこの時間をこの距離を、もう少しだけ壊したくなかった。そういう気持ちだったと思う。だから僕は彼女の背中にそっと触れ、心の輪郭をなぞるように抱きしめた。