クラスメイトの中には、誰とも深く話したことのない名前がある。山田さんも、藤崎さんも、そういう存在だった。でも、ある日、彼女たちは僕の部屋で服を脱ぎ音もなく僕のそばに座った。
その行為に名前をつけるとしたら「オナニー」だったかもしれない。けれどそれはあまりに軽すぎる言葉のようにも思えた。もっと静かであたたかくそして取り返しのつかない何かだった。

僕の部屋がクラスの女子のオナ部屋になった話。3のサークル名はひやしまくら
作品名は「僕の部屋がクラスの女子のオナ部屋になった話。3」、サークル名はひやしまくら。
サークルひやしまくらが大好き。
オナニーを通して知った地味な子の唇はやわらかくてあたたかかった
山田さんは、おとなしくて髪の毛をひとつに結んでいるようないわゆる地味と呼ばれる女の子だった。だけどベッドの上の彼女は違った。言葉少なにでも確実に自分の指を動かしながら僕の視線を受け止めてくれた。
ときどき「好き」って言った。舌と舌を絡めながら。そんなの、ルール違反だと思った。でもうれしかった。僕の身体も心も、彼女の唇と声に巻き込まれていった。
僕はオナニーとセックスの違いがわからなくなっていった。
清楚なあの子の奥にあるもの
藤崎さんは、クラスで人気のある女の子だった。
清楚な顔付きに似合わない巨乳な乳房としなやかな腰つき。整った制服と清楚な微笑み。けれど彼女は、僕の部屋で自分の下腹部に手を添えながら「子宮がきゅんとする」と言いながら静かに吐息をもらしていた。
3人でオナニーをしたとき、彼女や恥ずかしがる山田さんを抱きしめ深いキスをした。百合属性を持っている清楚JKだ。
ときどき、まるで謝るように僕のほうを見てきた。でもその視線は確かに僕を欲しがっていた。そういうふうに「清楚」は簡単に崩れて、僕の欲望を吸い込んでいった。
僕らのさよならの形
ある日、山田さんに呼び出された。「ねえ、また一緒にしない?」そう言った彼女の声は、震えていた。でも目は真っ直ぐだった。
性欲のはけ口でも、ただの遊びでもない。ただのオナ友じゃない。そこにはたしかに、恋に似た何かがあった。けれど僕は、うまく答えられなかった。
好きって言いながら交わることは、思った以上に難しい。でも彼女の手のひらは、ずっと僕の背中にあった。それだけで、僕はもう救われていたのかもしれない。
午後の、ひとしずく
欲望と孤独が混じるとき、人は優しくなる。
山田さんのベロチューは、すこし濡れていてすこし震えていた。それがたまらなく愛おしくて、僕は彼女の吐息に耳を傾けた。
セックスじゃなくても、たしかに愛のようなものがそこにあった。「オナ友」という言葉では言い表せない、あたたかな関係の終わりと始まり。オナニーの定義はいろいろあっていい。
だから僕は、またひやしまくらの物語を読んでしまう。