【すみれちゃんはあたまがいい。 FLAT】地味な彼女と眼鏡の奥の秘密

触れることと、知ることは、まったく違う。そして知っていることと、わかっていることもまた違う。

僕とすみれちゃんは、その違いをよく知っていた。自分にあるものがすみれちゃんにはないけれど、そこを触れば気持ちよくなることを。

僕たちは幼なじみで同じ教室に通いながら、気がつけば違う種類の身体と違う種類の欲望を抱えていた。

すみれちゃんはあたまがいい。のサークル名はFLAT

作品名は「すみれちゃんはあたまがいい。」。サークル名はFLAT。

貧乳という薄い胸のうえにしずかに積もる性のかたち

彼女の身体は、年齢に沿ったどこか未完成な彫刻のように細く薄く角ばっていた。いわゆる豊かさとは程遠かった。それでも未熟な僕にとっては男女の違いとして十分な身体だった。

白い肌の上に置かれた眼鏡の奥のまなざしがいつもよりほんの少しだけ柔らかくなった日、彼女は机の端に座って僕の手を取った。

淡々とした声で僕の皮を被ったペニスを指でなぞり、まるで理科の観察記録でも取るかのように、僕の反応をじっと見ていた。それは静かででも間違いなく、興奮という名の炎を瞳に灯していた。

彼女の細い指が、僕の世界を変えていく

彼女の指は、音を立てずに僕の股間へと触れ手のひらの中で僕はまるで別の物体になったような錯覚を覚えた。

フェラチオは、彼女にとっては実験の一環だったのかもしれない。口の奥で形を確かめるように、何度も丁寧に舌を這わせ僕が耐えきれず腰を揺らすたび、彼女はその都度目を細めた。

やがて、太ももと太もものあいだで僕の一部は彼女の湿った下着にすべりこんでいく。素股という言葉では言い表せないような、距離の曖昧さと熱の重なりに僕たちは言葉を忘れて、ただひとつの制御できずに膨らみ続ける生き物のように動いていた。

妊娠という名の静かな支配

最初の挿入は、彼女は何も言わずに受け入れ呼吸だけでその痛みと快感の混在を伝えてきた。でもそのまぐわいに慣れると彼女は僕を押し倒し、静かに上に乗った。

細い腰の動きはぎこちなく、でもどこか計算されていた。そうまるで彼女の頭の中に「快感の公式」でも存在するかのように。

「ねえ、もし妊娠したらどうする?」

ふいにそうつぶやいた彼女の目を、僕は今も忘れられない。不安も冗談も浮かべず、まるで天気の話でもするように。整合性なんて最初からない。ただ、彼女は想定の中で僕を泳がせていた。

欲望を計算する女の子の、計算しきれない愛しさについて

彼女は地味でメガネをかけていて胸もない。でもその頭のよさと、黙って手のひらで男を転がす無意識の支配力が僕を深く深く惹きつけて離さなかった。

僕の精通を受けてくれたけれど、彼女はまだ大人の女になりきれていない。

この事実を知った後、僕らがまぐわう合図である彼女の本を強く閉じる音が教室に響いた。

眼鏡の奥にひそむのは、知識欲だけじゃない。それはもう一つの「性欲」決して声にしないぶん、
身体からしずかににじみ出て、僕をどうしようもなく屹立とさせた。

彼女の「勉強」はいつだって徹底的だ。今日も僕は、彼女の研究対象であり続ける。